志望動機って何を書けばいいの?
志望動機
企業側の質問の意図
- 会社への熱意、十分なモチベーションを持っているか
- 学生のやりたいことが自社の方針と合っているか
- 学生が自社で働くにあたってのモチベーションの源はなにか
- 自社で働き続けてくれる人材か
学生が回答で意識すること
- 志望動機のベースとなる自身の夢を伝える
- 夢は具体的で想像できるもの
- 夢を描いた理由は実体験から得た気づきをもとに表現する
- 夢の実現には「企業が持つ力」と「自身の能力」の合わせ技でしか表現できないと伝える
志望動機がない場合はどうすればいい?
自分の夢を軸に考えていけばいいことはわかったけど、応募する企業すべての志望動機を自分の夢で書ける気がしない…
志望動機を探すアプローチ
- 自己分析で「自分がやりたいこと」「自分ができること」を整理する
- 企業研究で「企業の方針」「企業が持つ力」との接点を見つける
自己分析で「自分がやりたいこと」「自分ができること」を整理する
- 「やりたいこと」「できること」に関連する自身の経験をピックアップする
- 自身の経験をベースに要素を深堀する
→具体化できたものは志望動機のベースになる。
例)「人の役に立ちたい」→対象となる人はどんな人か、どんな状況/場面にいるか。役に立つとは何を実現することか、どの程度の影響を与えるものか。など
「コミュニケーションが得意」→どんな相手とのコミュニケーションが得意なのか、どんな状況でコミュニケーション能力を発揮できるのか、コミュニケーションの方法は何か。など
企業研究で「企業の方針」「企業が持つ力」との接点を見つける
- 応募する企業の企業理念やビジョン、どんな人材を求めているかという情報を集める
- 集めた情報と自身の強みや能力、やりたいことを比較し、接点を探す
→しっかりした接点がある組合せは、志望動機の要素となる。
該当した自身の強み、能力、やりたいことを深堀り、志望動機のベースを作る。
基本の書き方
決められた文字数の中で、相手に伝わるように具体的に書かないといけないよね。
志望動機を書く際の3つのポイント
結論を最初に書く
自身の夢を実現するために、その企業を志望するということを最初に記載する。※ここでは自身の夢を端的に表現する。
自身の夢を実現したい動機を具体化
自身の夢に紐づく経験をベースに、夢を描いた理由を伝える。
自分と企業の接点を2つの観点で記載する
1.企業選択の理由
②で記載した自身の夢を実現する先として志望企業を選択した理由を記載する。
この理由は企業の強み、企業理念、求める人物像など具体的に書くことを意識する。
2.自分が必要な理由
自身の強みを明記し、企業にとっても学生が必要であることをアピールする。
※自身の夢を実現するにあたって存在する企業の課題と、その課題解決に自身の強みが活かせるという構成であればよりよい。
夢を実現することで実現されることを伝える
自身の夢を実現することで、会社や社会に対しどのように貢献するかを記載する。
【コラム】志望動機と志望理由の違いってなに?
就職活動に関する情報の中ではどちらもよく見かける言葉ですが、この2つの言葉はどのように使い分けたらよいのだろうか?という疑問を持った学生も少なくないと思います。
この2つの言葉は以下のように定義できますが、厳密な違いは「主語」だけです。
・「動機」は人に意思決定や行動を起こさせる直接の原因を示す。
→志望動機を訊かれた場合は、企業を志望したきっかけを回答する。
・「理由」は物事がそうなった原因や根拠を示す。
→志望理由を訊かれた場合は、なぜ企業を志望するのかという根拠を回答する。
実際にESを書く際はこの2つを明確に使い分ける必要はほとんどありませんが、「人」を主語にして書くことでどちらの意味も網羅できるため、迷った場合は志望動機を記載しましょう。
作成例
自動車業界の例
私の夢である「事故0の世界」を実現するため、貴社を志望します。
私は交通事故が多い県で生まれ、周囲の人や自分自身が事故に巻き込まれたこともあります。
事故の経験は私自身に大きな恐怖を与え、加えて自身でこの問題を解決したいという気持ちを起こさせました。
この夢を実現するためには、貴社の自動運転技術が必須と確信しています。
しかし、夢実現には、高い技術を世間一般に浸透させることに課題があると感じております。
そこで、私の強みであるマーケティング力を掛け合わせることで、私の夢が実現可能であると考えます。
私の夢実現により、事故で苦しむ人がなくなり、安心安全な世界の実現に貢献できると考えたため、
貴社への入社を強く志望します。
さいごに
志望動機は学生のやりたいことが
・企業の方針とあっているか
・求める人材と合致するか
・働き続けるモチベーションを持っているか
を企業が判断するものであると同時に、
学生のモチベーションの源である「やりたいこと・夢」を企業の担当者に知ってもらう問いかけなんだ。
学生と企業のマッチングをはかる重要な項目だから、しっかり考えてみよう。困ったことがあったら、また気軽に相談してね!