ガクチカって何を書けばいいの?
就活の話題でみんなが”ガクチカ”考えないとって言ってたんだけど、ガクチカってちゃんと考えたら何だろう??
でも普通の学生やってたらそんなにアピールできるような経験なんてないよ〜〜
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
企業側の質問の意図
- 能力(論理的思考力、説明力)・思考(どんなことに本気になるか、壁にぶつかったときどうするか)を知りたい
- 能力・思考が求める人材と一致しているか判断したい
学生が回答で意識すること
- どんなところに苦労し、それをどのように乗り越えたかということに比重を置く。
※自分らしさ(能力や思考、経験)をどのように活かしたかもポイント - 経験や結果は簡潔に記載する。
ガクチカがない人はどうすればいい?
ガクチカのテーマで誰でも書きやすいのは「アルバイト」「学業」「ゼミ」あたりかな?その他にも自分が学生時代に経験したことであれば何でもテーマになりうるよ!
ガクチカのテーマ例
アルバイト、ボランティア、サークル、部活、学業、ゼミ、研究室、留学、インターンシップ、趣味
基本の書き方
もちろんあるよ。企業の担当者は何千枚ものESを限られた時間で読むから、わかりやすい構成で端的に、質問の意図に回答することが必要だなんだ。
逆に言うと基本的な書き方を覚えてしまえばどんなテーマ、どんな文字数でもうまく書けるようになるよ!
ガクチカを書く際の3つのポイント
結論を最初に書く
質問は「学生時代に力を入れたことは何ですか?」なので、テーマ(=取組み内容)を最初に記載する。
概要と結果は簡潔に
取組みの概要と結果は状況説明のために記載するものなので、簡潔にわかりやすく。
課題と行動に最も比重を置く
課題に対しどのように考えたのか、乗り越えるためにどのように行動したか。自分どのようなことに本気になって行動したか、自分の能力をどんな場面で活かしたのかを記載する。
ここでは自分の思考や能力をわかりやすく説明することが重要なため、課題の背景なども文字数に応じて記載する。
作成例
アルバイトの例
私は家庭教師のアルバイトに力を入れました。私が担当していた生徒は高校1年の期末試験で赤点を取ると進級できないという状況にあり、全科目で赤点を取らないようにしてほしいというのが依頼でした。3か月未満で複数科目の底上げを行う必要があったため、なぜ点数が取れないのかという問題を三者面談を通して分析し、意欲はあるものの勉強の仕方をわかっていないことが課題と突き止めました。この問題を解決するため、各科目の試験勉強に必要な知識や公式を出題ポイントに絞って教えました。また科目数が多く時間が限られていたため、試験中を含む勉強計画を立案し、1週間ごとに進捗管理を行いました。その結果、生徒は全科目で赤点を取らず進級することができました。またこの成果が評価され、私はその後1年間この生徒から依頼を受け担当しました。この経験により、自分が誰かに教えること、頑張る人を支援することにやりがいを感じることを学びました。(399文字)
学業の例
私は英語の勉強に力を入れました。私の所属していたボランティアにはベトナム人学生がいて、年が近いことから私がサポートすることになりました。ただその学生は日本語が得意ではなく、英語でコミュケーションする必要がありました。しかし私は英会話に苦手意識があり、言葉に詰まってしまう問題がありました。問題の原因を語彙力不足と分析し英会話教室に通いましたが、なかなかコミュニケーションが取れませんでした。問題を再分析し、失敗を恐れ、英語で会話すること自体に緊張してしまうことが真の要因と考えました。この問題を解決するため、帰国子女の友人達と英会話することと学生と英語でLineすることを実行しました。友人相手やLineであれば考えながら話すことができ、失敗への抵抗もなかったためです。その結果英語でサポートをすることができ、学生と買い物や食事にも行くことができました。この経験から、習うより慣れることも重要であると学びました。(400文字)
ゼミの例
私はゼミのディベート大会に力を入れました。私の所属していたゼミは6大学合同のディベート大会に参加していて、1学年上の先輩が優勝したことから2年連続での優勝を目指していました。私は予防接種義務化というテーマに賛成という立場でしたが、日本の現状を鑑みると不利な立場であることが問題でした。問題を分析し、義務化は実現可能だという論拠を集めて立案しましたが、義務化が必要と聴衆に理解してもらうことが出来ませんでした。そこでディベート大会の本質に立ち戻り、弁論の構成がしっかりしておらず、説得力に欠けることが問題であると考えました。真の問題解決のため、論点の明確化や発表の仕方を工夫し、伝わりやすい弁論を行いました。その結果ディベート大会で私のチームは引き分けまで持っていくことが出来、大学としては2年連続優勝を達成しました。この経験から、取り組む課題の本質を捉えることが重要であると学びました。(393文字)
最後に
どうかな、ここまで読んでESのガクチカについて書けそうになったかな?
それはよかった!
ガクチカは自分の能力や思考を苦労やそれを乗り越えた経験を通して企業に伝えることがゴールだからね。企業の担当者はそれを読んで、学生の能力・思考が求める人材と一致するか判断する。特別な経験である必要はなくて、自分の言葉で自分についてアピールすることが大切だよ。
他にも困ったことがあったら、また気軽に相談してね!